毎年気になる「今年のインフルエンザはどの型が流行るの?」という話題。A型やB型など複数あるインフルエンザですが、流行する型は年によって違います。ここでは、WHOや感染症研究機関の発表をもとに、2025年の最新予測と予防のポイントをわかりやすくまとめました。
インフルエンザ「型」の基本をおさらい
インフルエンザには大きく分けて A型・B型・C型 の3種類があります。
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A型:世界的に流行しやすく、症状が強め。H1N1やH3N2といった亜型があります。
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B型:A型ほどの爆発的流行は少ないですが、春先にかけて増える傾向があります。ビクトリア系統・山形系統などがあります。
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C型:子どもに軽い風邪症状を起こす程度で、大きな流行にはつながりません。
例年は「A型が冬に流行 → 春先にB型が増える」という流れが多く見られます。
2025年〜2026年の型予測 — 現時点でわかっていること
WHOの推奨ワクチン株
世界保健機関(WHO)は、2025〜2026年シーズンの北半球向けワクチンに以下の株を推奨しています。
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A(H1N1)pdm09
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A(H3N2)
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B型(ビクトリア系統)
つまり、この3種類が「今年流行の中心になる可能性が高い型」と予測されています。
国内外の傾向
米国CDCの最新サーベイランスでは、A型が大半を占め、B型は少数という結果が出ています。日本でも同様にA型が主流になると予測されていますが、地域や時期によってはB型が増える可能性もあるため一概には言えません。
ワクチンのマッチ度
ワクチンはこれらの型を想定して製造されています。完全一致するとは限りませんが、重症化を防ぐ効果は期待できるため「型が外れても接種の意義は大きい」といえます。
流行の型はいつ頃わかる?
インフルエンザの「今年の型」は、次のタイミングで明らかになっていきます。
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2月頃(前年):WHOが翌シーズンのワクチン株を発表 → 予測段階での“今年の型候補”がわかる
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秋(10月〜):日本でワクチン接種開始 → 予防に備える時期
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冬(11月〜12月以降):国立感染症研究所の定点報告で、実際にどの型が広がっているかが明らかになる
つまり「予測型」は春先にわかり、「実際の流行型」は冬に見えてくる、という流れです。
型が違うと何が変わるか?症状・予防・治療のポイント
症状の傾向
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A型:高熱や倦怠感が強く、急速に広がりやすい
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B型:下痢や腹痛といった胃腸症状を伴うことがある
基本的な症状は共通していますが、型によって体感の違いが語られることがあります。
予防とワクチン
予防接種は例年10〜11月が推奨時期。特に高齢者や基礎疾患を持つ方は早めの接種が望ましいです。型が外れても「重症化予防」という意味で有効性があります。
日常でできる対策
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手洗い・うがいの徹底
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混雑した場所ではマスク着用
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部屋の換気や加湿でウイルス拡散を防ぐ
いずれの型でも役立つ予防法です。
まとめ
2025年シーズンは、A(H1N1)・A(H3N2)が主流、B型(ビクトリア系統)も候補と予測されています。実際の流行は地域や時期で変動しますが、WHOやCDCの発表から見てもA型中心になる可能性が高いでしょう。
「型はいつわかるの?」という疑問には、春に予測、冬に実際の流行が判明という答えになります。いずれにしても大切なのは、ワクチン接種と日常の予防習慣。早めに備えて安心を手に入れましょう。
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