「これは売ってはいけない米だ」プロが怒る“規格外米”の実態と品質の盲点【2025年最新版】

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「新潟産って書いてあったのに、炊いたらベチャベチャ。おかしいと思って調べたら、ほとんどが規格外の米だった…」

このような声がSNSや口コミサイトで増えつつあります。

安価な価格で販売される「訳あり米」や「複数原料米」が人気を集める一方で、その中身が“ほぼ規格外”だったというケースが問題視され始めています。
お米の専門家や流通のプロたちは、この動きに強い危機感と怒りを表明しています。

この記事では、以下のような視点から「規格外米」を巡る問題を掘り下げます。

  • 規格外米とは何か?
  • なぜ安く出回るのか?
  • どこに“品質の罠”があるのか?
  • なぜプロが怒るのか?
  • 消費者が知っておくべき対処法とは?

規格外米とは?知られざる「等級外」の世界

「規格外米」とは、農産物検査法による米の等級基準に適合しないお米のことを指します。

日本のお米は、通常、以下の基準で格付けされています。

  • 一等米:整粒(正常な粒)が70%以上
  • 二等米:整粒率60〜70%
  • 三等米:整粒率45〜60%
  • 規格外(等外):整粒率45%未満、または検査未実施

規格外米には以下のような特徴があります。

  • 未熟粒・死米が多い
  • 割れた粒や白濁米(シラタ)の比率が高い
  • 異物(小石、枯葉など)が混じっている場合も
  • 色や形にバラつきがある

なぜ規格外米は市場に出回るのか?

近年、規格外米が「訳あり」「家庭用ブレンド米」「業務用特価米」などの名目で広く販売されるようになりました。理由は明確で、価格が圧倒的に安いからです。

規格外米と一般米の価格比較(参考)

米の種類 内容量 価格(税込) 特徴
一等米 5kg 約2,500〜3,500円 品種明記、精米管理、検査済み
規格外ブレンド米 5kg 約1,200〜2,000円 等外米・古米・未検査米などの混合

炊いて初めて気づく「品質の異常」

規格外米を炊いた人のレビューやクレームには、次のような声が多く見られます。

  • 炊きあがりがベチャベチャで粘りすぎる
  • 異物(黒い粒やゴミのようなもの)が混入していた
  • 米が割れていて、水加減が難しくムラができる
  • においが独特で、食欲が湧かない

これらの問題の多くは、選別不足・品質管理の甘さに起因しています。


「プロが怒る」本当の理由とは?

その怒りの根源は、単に品質の悪さではなく、次のような“構造的な問題”にあります。

1. ブランド産地の信頼が失われる

これは新潟県の農家に対する侮辱。真面目に作っている人の顔に泥を塗っている

2. 消費者の不信が広がる

一度でも「訳あり米」で嫌な思いをした消費者は、「もう国産米は信用できない」と感じる可能性があります。

3. 表示・販売方法の“グレーゾーン”

複数原料米やブレンド米として販売されていても、実態は規格外や廃棄レベルの米だったという例もあり、表示違反ギリギリのケースが増加しています。


消費者ができる自衛策|購入前に確認したい5つのポイント

  • 原料米の種類:「複数原料米」「国産ブレンド」の記載に注意
  • 精米年月日:鮮度の目安。古い場合や記載なしは避ける
  • 販売者情報:会社名・所在地が明記されているか?
  • 価格帯:5kgで1,500円未満の激安米は中身を要確認
  • レビュー・口コミ:ネット購入時は写真付きレビューを参考に

すべての規格外米が“悪”なわけではない

誤解してはならないのは、すべての規格外米が危険というわけではありません。

規格外米の適正な利用シーン

  • 加工食品(米菓、米粉など)
  • 非常食・災害備蓄用
  • 給食・社員食堂などコスト重視の業務用
  • チャーハン、雑炊などの味付き料理

まとめ|“安さの裏側”にあるものを見極めよう

「規格外」「訳あり」「ブレンド」――
一見するとお得に見えるこれらの言葉の裏には、品質の落差・選別の甘さ・表示の曖昧さが潜んでいる可能性があります。

そして、それが「国産米全体の評価を下げてしまう」危険性を、プロたちは真剣に警告しているのです。

価格の理由を理解し、食の選択に“誠実さ”を持つこと。
それが、あなたの食卓と日本の農業を守る一歩です

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